生活の悩みとして最も多くの人を悩ませているのが騒音問題です。
生活するうえで他の住人の生活音や、話し声などが聞こえてくると言うのは、文字で見る以上にかなり大きなストレスになります。
しかし、これは逆に言えば自分自身の生活音や出している音が、他の住人にも聞こえている可能性もあるということですし、自分は注意していても実は他の住人にストレスを与えているという可能性もあります。
そんなことを、ただ生活をしているだけなのに常に気を遣うのは大変ですよね。
こういった点から騒音問題、お部屋の防音性に関する悩みというのは非常に多く、そして悩みの度合いも大きいのです。
ですが、音に気を遣っていてもどうしても他のお部屋に音が漏れてしまうということも実際に多くあります。
これはアパートやマンション自体に問題があったり、防音性が弱い物件も多くあるという事です。
実際、アパートとマンションの防音性ってどうなの?
防音性が高い物件ってどんなの?
防音対策には何が効果的?
今回はこんなアパートとマンションの防音性や、防音対策について紹介をしていきたいと思います。
本記事ではアパートとマンションの特徴等から、防音性についてを解説しています。
そのうえで騒音問題に悩まされないための方法や、防音対策等も紹介をしています。
アパート マンションの防音性
お部屋を借りる際や、もしくは既に借りていて住んでいるという人もそうですが、基本的にはアパートか、マンションかに住むという選択肢があります。
実はこの時点ですごく重要な選択で、お部屋探しの段階で
- アパートとマンションどちらに住むか
- どんなマンションに住むか
この2つの選択をしっかりとしないと入居後に騒音問題に悩まされる可能性は大きく変わります。
ただ、その選択の仕方や、注意点、コツを多くの人が知らないということが多いんです。
詳細はアパート マンション探しのコツと注意点 後悔しないために気を付けることで解説していますが、アパートとマンションの違いや特徴をしっかりと理解する必要があります。
では、アパートとマンションの特徴を防音性に重点を置いて解説していきます。
アパートの防音性
まずはアパートの防音性についてですが、結論から言えば
アパートに防音性は期待しない
こう思っておいた方が良いです。
もちろん、アパートだからと言って絶対に防音に関する悩みがついてくるかと言われるとそうではないです。
他の住人の生活習慣やマナー、お互いが防音を意識して生活出来ればある程度はアパートであっても問題はないです。
しかし、他の住人がどんな人なのか、マナーが良いのか悪いのか。
もっと細かく言えば生活習慣などに関して言えば完璧に把握するのはお部屋探しの段階ではまず不可能です。
そういう意味でも、全てのアパートが防音性が低いというわけではないですが、他の住人や周りの環境等に左右されやすいので防音性という観点で言えばアパートはおすすめできません。
では、なぜアパートが防音性が低いのかを解説していきます。
日本では、アパートとマンションの違いの定義が明確にされていないので、絶対にそうとは言い切れませんが、ほとんどの不動産会社や物件の基準として
建物の作りで分けているケースが多いです。
正確に言うと
アパート
木造や軽量鉄骨造の物件
マンション
鉄骨造や鉄筋コンクリート造の物件
細かく分けるともっとたくさんあるのですが、防音性という点で言えばこのような違いがあります。
日本のアパートの多くは木造や軽量鉄骨造の物件がほとんどで、防音性はかなり低いです。
一方でマンションは鉄骨造や鉄筋コンクリート造の物件がほとんどのため、防音性は高いと言えます。※後に注意点を解説します。
もちろん、その分建設費用を抑えられるので家賃が安く抑えられるというメリットはありますが、防音性を気にする場合、アパートを選択するのは良い選択とは正直言えません。
マンションの防音性
マンションの防音性は先ほど紹介したようにアパートと比べると高いと言えます。
木造に比べて鉄骨造や鉄筋コンクリート造の物件は防音性能が高く、人気の物件です。
しかし、じゃあマンションを選べば解決!というわけではないです。
実際
マンションは防音性が高いからマンションに住む
このような考え方で失敗をした例はものすごく多いです。
防音性の観点で見るなら、アパートかマンションかの選択だけでなく、そのマンションの造りまでしっかりとチェックしてください。
実際の失敗例を挙げると、マンションはマンションでも軽量鉄骨造のマンションを契約した例が非常に多いです。
正直な話、軽量鉄骨造のマンションであれば木造のアパートとの防音性の差はほとんどないです。
最も大事なのは鉄筋コンクリート造のマンションを選ぶことです。
ものすごく簡単に説明すると
木造 軽量鉄骨造
木や軽量鉄骨(6mm未満)で建てられる。
鉄筋コンクリート造
鉄筋の枠組みにコンクリートを流し込んで建てられる。
これを読むだけでもお分かりいただけると思いますが、お部屋とお部屋の間の空間、密度が全く違います。
この造りの違いによって、自分が出す音が他に漏れにくい、そして他のお部屋の音が自分の部屋まで届きにくいという大きな差が生まれます。
そして、マンション表記の物件と言っても、軽量鉄骨造の物件は多くあります。
なので、必ずアパートかマンションかの違いだけでなく、鉄筋コンクリート造のマンションかどうかまでチェックすることが大切です。
これをするだけでもものすごく防音性に差が出ます。
効果のある防音対策
さて、ここまででアパートとマンションの防音性については理解して頂けたかと思います。
ですが、ここまでの内容を読んだからと言って必ずしも防音性について悩まされないわけではないです。
前にも書きましたがアパートであっても静かに暮らせることだってあります。
マンションに住んだからといっても隣の住人が非常に大きな音を出せば、音を防ぎきれないことだってあります。
それに、既に防音性の低いお部屋に住んでいるという人や、そういうお部屋を契約してしまったという人も中にはいるかもしれません。
ですので、ここからは様々な効果的な防音対策方法を紹介していきます。
まだお部屋探しの段階の人から既に住んでいるという人にまで対策方法を紹介しますので、自分に出来そうなものがあれば良かったら参考にしてみて下さい。
鉄筋コンクリート造のマンションを選ぶ
これは先ほども紹介したので解説は省きますが、やはりこれが一番重要です。
既に住んでいる方やお部屋を契約してしまった方は次回以降のお部屋探しで気を付けるしかありませんが、これからお部屋を探す人で、防音性には気を遣いたい人は鉄筋コンクリート造のマンションを選びましょう。
最上階の角部屋を選ぶ
これはアパートでもマンションでも同じですが、最上階の角部屋を選ぶのは防音性の観点で言えば非常に良いです。
単純に考えて片方にしか面するお部屋がないので他人の部屋からの下の階と横のお部屋だけになります。
こうすることで例えばベットは隣の部屋から離れた位置に置くであったり、隣の部屋に面する壁際に家具を置くなどといった対策をすれば、防音性を高めることが出来ます。
防音カーテンを使う
こちらは既に住んでいるお部屋がある人でも出来る防音対策です。
ただのカーテンを使うのではなく、防音性能の高いカーテンを使うことで、外からの音を防ぎ、外に漏れる音も防ぐことが出来ます。
さらに対策をするのであれば厚いカーテンをしようすると音の吸収もよくなるのでおすすめです。
カーペットを敷く
生活音と言われると隣の部屋からのイメージが強いかもしれませんが、下の階からも音は聞こえることが多いです。
音もそうですし、振動が自分が生活する上の階まで使わるという悩みはよくあります。
また、逆に自分の足音や移動する際の振動が下の階には伝わりやすいので、下の階からクレームを受けたという事例も結構多いです。
そうならないために、カーペットを敷くことをおすすめします。
カーペットを敷くことで下の階からの音や振動を和らげる効果もありますし、自身の足音や振動を抑えることも出来ます。
家具の配置
家具の配置によって防音対策も可能です。
先ほど少し紹介をしましたが、隣の部屋の音で夜に寝れないという場合であれば、音のする方向から離れた位置にベットを置くというのは非常に簡単な対策ですね。
他にも色々と家具の配置での対策は出来ますが、まずは一定期間住んでみて
- どういった音が聞こえるか
- どの方向、部屋から音が聞こえるか
こういった点を把握したうえで家具の配置を変えてみると良いと思います。
例えばですが、人の声やTVの音が気になる場合。
こういった音は空気中で音が伝わるので音の出る場所と、その間に家具を配置すれば対策の効果は得られます。
TVの音や電話などの声が気になる場合はその音がする部屋の側に壁に本棚を置いたり、大型家具を置いたりして、音を遮断するものを増やす配置にすると良いです。
他には足音や家具を動かしたりするときなどの振動音は壁や建物を通じて聞こえてくる音です。
よくある例は先ほどもチラッと紹介した、ただ歩いているだけなのに下の階からクレームが来たなどです。
こういう時は振動や衝撃を吸収するカーペットやマットなどを敷くことで対策が出来ます。
このように、音の種類や方向などによって家具の配置を変えてあげると、防音効果があることも多いです。
防音グッズの活用
防音グッズを活用するのも非常に効果的な防音対策です。
防音性に関する悩みは非常に多い分、たくさんの防音対策グッズも出ています。
そういった物をうまく活用出来ると、防音対策の効果はかなり高まります。
効果的な防音対策として有名なのは遮音シートと吸音材の活用です。
遮音シートで音を遮ることで空気中を伝わる音を防ぎ、そこに吸音材を合わせることで衝撃や振動から来る音も同時に吸収するという方法です。
音楽スタジオなどでよく使われる防音対策ですが、賃貸でもこれが可能です。
最近ではおしゃれな吸音材やお部屋の雰囲気をガラッと変える吸音材も増えているので、部屋の模様替えと防音対策が同時にできるという点でも非常に人気でおすすめな防音対策です。
注意
遮音シートと吸音材は両方を合わせることで防音効果が最大限に発揮されます。
音の遮断と吸収を同時に行う事が大切ですので、どちらか一方の使用だと効果はないわけではないですが、期待以上の効果が得られなかったという失敗談が多いですのでそこは要注意です。
まとめ
いかがでしたか?
アパートとマンションの防音性や、対策方法などを紹介させていただきました。
音に関する悩みは最初にも書きましたが非常にたくさんの人が抱えており、そして非常に大きなストレスになります。
新しいお部屋での新生活というのは非常にワクワクするものですが、それが音に関する悩みで台無しに...
このような経験をした人は非常に多いです。
そうならないためにも、今回紹介した
ポイント
- アパートではなくマンションを選ぶ
- ただのマンションではなく鉄筋コンクリート造のマンションを選ぶ
- お部屋の中で防音対策をする
- 防音対策グッズの活用
これらを実践するだけでも、やらないのとでは差は出ます。
もし防音に関する悩みに悩まされたくなかったり、既に悩んでいるが対策をしたいというのであれば、少しでも今回の内容が役に立てば非常に嬉しいです。
良かったら参考にしてください。
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