お部屋を探すにあたり、物件には様々なものがありますが、基本的にはほとんどの人がアパートかマンションのどちらかを探し、住むことになると思います。
お部屋というのは入居後の生活の質や満足度を大きく左右しますので、お部屋探しは非常に重要です。
しかし、多くの人がお部屋探しでの失敗や後悔の経験があり、特に初めてのアパート、マンション探しで満足のいくお部屋に住めたという人は意外と少ないです。
ただ、それはあくまでアパート、マンション探しのコツや注意点を知らないからであり、あらかじめポイントや気を付けることを知っておけば、入居後に後悔をするリスクはかなり減らせます。
そこで今回はこれからアパートやマンションを探すという人に向けて、後悔や失敗をしないためのコツや気を付けるべきことを紹介していきます。
アパートとマンションの違い
そもそもですが、アパートとマンションの違いって何か知っていますか?
結論から言えば、この2つに関しては特に違いや定義というものはないです。
簡単に言ってしまえばその物件を扱う不動産会社がアパートと言えばアパートですし、マンションと言えばマンションになります。
実際、海外で言うと国によっては「マンションに住んでいるよ!」なんて言っても「?」となることも多いです。
なので、アパートに住もうか、マンションに住もうかみたいなことは正直探す前から深く考えなくても良いです。
マンションの表記の方が良い物件が多い
日本での話になりますが、必ずしもそうではないですし、先ほども明確な定義はないと紹介したように不動産会社によって表記が異なることもありますが、基本的にはマンション表記の物件の方が良い物件ということが多いです。
良い物件というのはこちらも何をもって良い物件と呼んでいいのかが難しいですが、例えば
- 家賃が高い
- 防犯面が良い
- 作りが丈夫
- 外観が良い
こんな所が当てはまります。
ただ一方でアパートの方が家賃が安いことが多いというメリットもあるので、それぞれにメリットデメリットはあります。
それに近年はアパート表記でも外観や内装が非常に綺麗でおしゃれな物件も増えているのでこの辺りは最終的には自分で見て決めるしかないですね。
ただ、事実として、マンション表記の物件の方がアパートよりも良い物件が多い印象がありますでそういったあたりは知っておくと部屋を探す際に役立つと思います。
アパート マンション探しのコツ
さて、では本題であるアパート、マンション探しのコツについて紹介をしていきます。
先ほども書いたように明確な違いの定義というのがないため、難しいのですが一般的なアパートとマンションの、それぞれの特徴やメリット、デメリットは
アパート
特徴
- 木造や軽量鉄骨造が多い
- 家賃が安い
- 住む人数が少なめ
メリット
- 家賃が安い
- 住人同士の付き合いみたいなものが少ないことが多い
デメリット
- 防音対策が弱く、騒音トラブルが多い
- セキュリティ面での不安も多い
アパートに関してはこんな所でしょうか。
最大の特徴と魅力は家賃が安いということです。
木造や軽量鉄骨造のアパートは比較的安い家賃で借りれることが多いため、貯金がしたい、お金に不安がある人にとっては嬉しいです。
また、アパートは建物の大きさにもよりますが、部屋数がマンションに比べて少ないことが多いため、ご近所付き合いのようなものもそんなになく、人間関係等で悩まされることも少ないかと思います。
しかし、一方で木造、軽量鉄骨造のアパートのデメリットとして防音対策が非常に弱いです。
生活するうえでの悩みとして最も多いのが騒音問題です。
もし自分自身が、音に敏感であったり、他人の生活音などを不快に感じるのであれば木造、軽量鉄骨造の物件が多いアパートはおすすめできません。
また、逆に自分自身の生活音も、気を付けていても他の部屋に漏れてしまうこともあるので他人の音が気になるし、他人に迷惑をかけないように必要以上に気をつけなくてはならない生活になるケースもあります。
アパートの中には木造、軽量鉄骨なので家賃は非常に安く抑えられており、部屋も広くて綺麗という物件も探せば結構ありますが、一方で防音対策や防犯、セキュリティー面では不安が残ります。
マンション
特徴
- 鉄骨造や鉄筋コンクリート造の物件が多い
- 家賃が高め
- 設備が充実
メリット
- 鉄筋コンクリート造は防音性が高い
- セキュリティ面でも安心
- 高層階まである物件も多い
デメリット
- 家賃が高い
- 管理費が高い
マンションの特徴としてはこんなところです。
アパートと比べるとやはり家賃はやや高めという物件が多いです。
しかし、その分鉄筋コンクリート造のマンションであれば防音性は非常に高く、騒音問題に悩まされることも減らせるはずです。
他にも家賃が高いマンションであれば防犯面やセキュリティー面もお部屋別でもそうですし、マンション自体が非常に安心で安全という物件も多いです。
ですが一方でデメリットとしては、求めれば求めるほど家賃はどうしても高くなってしまいますし、設備等が充実すれば管理費などの家賃以外の部分での費用が高くなったりするケースもあります。
それに、マンションだからと言って家賃が高いわけでもないですし、防音対策や防犯面が優れているとも限りません。
先ほども紹介したように、明確にアパートとの違いの定義がないため、不動産会社がマンションと言えばそっれはマンションです。
なのでマンションだからあらゆる面で優れた物件である!と決めつけるのではなくしっかりと細部まで目を通し、気になる点はしっかりと確認することが大切です。
アパート マンションの選び方
さて、ではどのようにしてアパートとマンションを選べばいいのかを紹介していきます。
アパートは家賃が安い、マンションは家賃が高い。
ザックリこんなイメージだけでお部屋を探すと高い確率で失敗します。
大事になのは
自分が生活するうえで何を重視するか
これをしっかりと決めて、それに合ったアパート、マンションを決めることです。
アパートがおすすめな人
さて、ここまでアパートとマンションの違いや特徴について紹介をしてきて、ある程度理解をしていただけたかなと思います。
では続いて、具体的にどんな人にはアパートがおすすめで、どんな人にはマンションがおすすめなのか。
あくまで私個人の意見ではありますが、参考になれば嬉しいです。
アパートがおすすめな人
- 特に家やお部屋にこだわりがない人
- とにかく家賃を抑えたい人
- 音があまり気にならない人
- 人付き合いが苦手な人
- 貯金をしたい人
こんな人にはアパートがおすすめです。
最大のポイントとしては、色々な条件はあるものの、とにかく家賃を抑えたい人はアパートがおすすめです。
アパートのデメリットはあるものの、家賃が安いというのはかなり大きなメリットと言えます。
生活をするうえでやはり最もお金がかかるのは家賃という事が多いです。
しかも、家賃に関しては節約どうこうではなく、毎月決まった額を支払う必要があります。
ですので、この金額をアパート、マンション探しの段階で安く抑えれば、その後の生活で金銭面に大きな余裕が生まれます。
アパートのデメリットを理解したうえで、貯金を最優先にしたい、家賃を抑えたいという人にはアパートは非常におすすめです。
マンションがおすすめな人
- 設備の充実した部屋に住みたい人
- 静かな部屋に住みたい人
- 音に敏感な人
- 高層階に住みたい人
- 防犯面が不安な人
こんな人にはマンションがおすすめです。
アパートとの違いとしてはザックリ言えば少し高いお金を出してでも良いお部屋に住みたい人にはマンションがおすすめです。
もちろん、マンションが全て良いお部屋で、アパートよりも良いお部屋とは限りません。
ただ、それなりの金額のお部屋となるとマンション表記のお部屋が多いですし、それだけ設備等も充実しています。
マンションと言っても差がありますので物件ごとにしっかりと設備や環境等のチェックは必要ですが住みたいお部屋の条件や譲れないことが多い人はマンションがおすすめです。
特に暮らしの悩みとして最も多い騒音関連の問題にはマンションは非常に強いので音に敏感な人にはおすすめです。
しかし、先ほども紹介したようにその際は鉄筋コンクリート造のマンションを必ず選んで下さい。
鉄骨造のマンションですと、木造よりは音に強いとは言えそこまで大きな差はないので注意してください。
アパート マンションを探しに行く
では次に、アパート、マンションを探しにいく時のコツや注意点について紹介をしていきたいと思います。
アパートにするのかマンションにするのかを決めたら、あとは実際にお部屋を探し、契約をしていきます。
アパートとマンションの特徴やそれぞれのメリットデメリットをここまで読んで理解しただけではまだ安心は出来ません。
ここまでの内容を理解したうえで、お部屋探しを失敗しないように進めていくことが大切です。
ちなみにですが、アパートにするか、マンションにするかを決めておけば、あとはお部屋探しのコツや注意点はどちらにも共通するものがほとんどですので、これから紹介していく内容はどちらのお部屋を探す人でも大丈夫です。
下準備~不動産屋へ足を運ぶ
近年、ネットでお部屋探し~契約までを完了できるという不動産会社やサービスも増えています。
これは確かに、いつでもどこでも楽にお部屋が決められるという点ではものすごく便利です。
しかし、実際に自分の目で、耳でお部屋や物件の情報を確認しないと入居後に後悔をする確率は一気に高くなると私は思っています。
ですので、こちらで詳しく解説をしていますが、私のおすすめとしては
物件検索サイトで候補を決める→不動産屋へ行く
この流れでアパート、マンションを探すのが一番おすすめですし、失敗しません。
まずはネットやアプリでお部屋が探せるものも多いですので、そういったもので自分の探すアパート、マンションの条件を入れながら候補をいくつか絞っていきます。
その後、その物件を扱う不動産会社へ実際に足を運び、そこでその物件、お部屋の情報を実際に聞いたり、見ていきます。
この時に、気になる点や要望があればなんでも聞いてください。
聞くのにお金はかかりませんし、入居後に後悔しては遅いです。
そうしていく中で、最終候補となるお部屋をいくつかに絞っていきます。
一人暮らしのお部屋探し 失敗しないために 注意点や気を付けるべきこと
一人暮らしを始めるとなるとまずはお部屋探しがスタートです。 一人暮らしの経験が長い場合は様々な経験を経て、自分なりの生活スタイルも把握できているのでお部屋探しでも特に悩むこともないですし、失敗も少ない ...
続きを見る
内見には必ず行く
お部屋の最終候補を決めたら内見には必ず行くようにしてください。
実際に自分の目でその物件やお部屋を見ることは非常に大事です。
- 内見に行かずに契約したら失敗した
- サイトで見た写真やイメージと現物が全然違った
- コンセントの位置が不便
- エアコン付きとは言え古い物だった
- 交通量が多く、騒がしい
- 日当たりが悪い
- etc...
内見をせずにお部屋を契約した人たちはこういった失敗談をよく語ります。
こういった問題は、やはり自分の目でしっかりと確認をしないと100%防ぐことは難しいです。
ですが逆に自分で目で見ることで、対策をほとんど完璧にすることも出来ると言えます。
ですのでお部屋は必ず内見に行き、自分の目でお部屋を確認することが大切です。
また、この時に周辺環境などもチェックしておくと良いです。
交通量が多くて夜でもうるさいなどといった悩みも入居後の後悔として多いですのでそういった点も内見時にチェックしておけるといいですね。
共用スペースのチェック
アパート、マンションの内見時に一緒にやっておいてもらいたいのが共用スペースのチェックです。
共用スペースをチェックするすることで
- 住人のマナー
- 管理会社の対応の質
こういった点がある程度把握できます。
例えばですが、内見に行った日がごみの収集日ではないのにゴミ捨て場にゴミが捨ててあったり。
駐輪場などが整理整頓されておらず、ごみのポイ捨て等が多い。
こういった状態ですと、住んでいる住人のマナーなどに問題があるケースが多いです。
入居後のトラブルにもつながることもあるので、完璧にというのは難しいですがこういった点から住人のマナーを出来る範囲で把握しておくと良いです。
また、入居後のトラブル対応や分からない点などについては基本的には管理会社を通じてやり取りする形が多いです。
その管理会社の対応や質が悪いと入居後に悩まされることが多いですし、トラブル等の対応もしっかりとしてもらえないこともあります。
ですので内見時には共用スペースの清掃状態をチェックしておくと管理会社の質が見えやすいです。
共用スペースの掃除は管理会社が定期的に行う事が多いですので、その掃除がてきとうであったり、不十分である場合、管理会社の対応も同じようなものになるケースが多いです。
もちろん、毎月支払う管理費によっても変わりますが、明らかに金額に見合っていない清掃状況であれば管理会社に問題がある可能性が高いです。
逆に、管理費が安いが清掃が隅々まで行き届いているという物件であれば管理会社の対応にも安心が出来ると言えますね。
以上の点から内見時にはアパート、マンションのお部屋だけでなく共用スペースなどいろいろなところまで見ておくと良いです。
契約書はしっかりとチェック
内見を終えて、これだ!というアパート、マンションは決まると思います。
ここまで終えたらあとは契約をするだけです。
ですが、まだ気は抜けません。
契約書などの様々な書類にサインをすることになりますが、その書面はしっかりと確認するようにしてください。
長々とお部屋の説明や契約するにあたっての注意事項などが書いてありますが、実は非常に重要なことが描かれています。
実際よくあるケースというのが原状回復についての問題です。
簡単に言えば、「退去時に元のお部屋の状態に戻してね。あまりひどい状態だとその費用は払ってくださいね。」
みたいなことです。
これだけなら、普通に生活をしていれば何かお部屋の設備を壊したり、お部屋をボロボロにしたりなんてことはないですし、もしそうなった場合その回復費用を払うのは仕方ないと言えます。
しかし、生活をするうえでどうしても仕方のない劣化というのはあります。
例えば畳のお部屋にソファーやイスなどをずっと置いていたら退去時に畳が少し痛んでいたり、色が変わってしまった。
こういったものは生活をするうえで仕方のないことですし、これは国の規定でもしっかりと決まっています。
ですので通常、このような仕方のないお部屋の劣化というものは大家さんや物件の管理者が負担をするのですが、こういったものの費用は借主、つまりお部屋を借りる人が負担するというような表記が契約書にある場合があります。
これを知らずに退去時に大きな費用を請求されるというケースもかなり多いです。
ですので文章が長くて読むのも大変で面倒くさいのも分かりますが、契約書にはしっかりと目を通し、思わぬトラブルが起こらぬように最後までチェックをしてください。
まとめ
いかがでしたか?
今回はアパートやマンション探しのコツや注意点について紹介をさせていただきました。
住むアパート、マンションというのはその人の生活の質を大きく左右します。
アパートマンション探しに失敗すると、生活の質を落としてしまう原因になりますし、生活することにストレスを感じることにもつながります。
そうならないためにも、お部屋探しの段階で防げるものは自分で防ぐ必要があります。
そのためのコツや注意点を紹介しました。
是非ともお部屋探しの際には参考にしてください。
そしてあなたに合った、素晴らしいアパート、マンションに出会えたら非常に嬉しいです。