生活するうえで、特にアパートやマンション等の賃貸にお住いの方の悩みとして最も多いのが騒音トラブルです。
集合住宅の場合、ある程度の音に関してはお互いが許容することが求められますが、それでも騒音というのは大きなストレスになりますし、中には度が過ぎた騒音もあるでしょう。
また、騒音トラブルの難しい所はこれだけでなく、どうやって対応や対処をしたらいいのかが分からない場合や、難しいという人が多いのが現実です。
そもそも、気を付けても音が聞こえてしまうというケースもありますし、全く音を立てずに生活するなんて不可能です。
それに、音に対しての許容範囲も人によって異なりますし、音に敏感な人であればちょっとした音でも気になって仕方ないこともあります。
こういった点からも、騒音トラブルというのはよくある事例であると同時に、対応や対処が非常に難しいです。
ですが、だからといって騒音トラブルは全て泣き寝入りにしたり、ずっと我慢し続ける必要はないです。
騒音トラブルはどう対応すればいいの?
騒音トラブル時はまず何をすればいいの
騒音トラブルの対策や対処法は?
今回はこのような騒音トラブルに関するよくある悩みや疑問などについて紹介をしていきたいと思います。
騒音トラブルの対応
では騒音トラブルの対応について紹介していきます。
まず、騒音トラブルには大きく分けると2つのパターンがあります。
1つ目は自分の発する音が気になると他の住人に言われたケース。
2つ目は他の住人が発する音が気になるケース。
要は自分が原因で発生した騒音トラブルか、他人が原因で発生した騒音トラブルかの2つです。
これらは、それぞれ対応の仕方が少し異なるので別々に紹介していきます。
自分に当てはまる方を参考にしてください。
自分が原因の騒音トラブル
まずは自分が出している音が他の住人からクレーム等があるケースです。
この場合、ほとんどが
- 管理会社から連絡がある
- 住人から直接クレームがある
このどちらかの形で自分の元にクレームが届きます。
まず、管理会社から連絡が来た場合ですがこの時は正直に身に覚えのあることを話すようにしましょう。
例えばですが、騒音に関するクレームが来ることに身に覚えがあったり、何か思い当たる節があるのであればしっかりとそれを管理会社の方へ伝え、以後気を付けるという意思を伝えて下さい。
クレームを言った住人からしても、管理会社を通すということは、とりあえずは大きなことにしたくないという意思が少なからずあるはずです。
ですので、もし思い当たることがあればしっかりと謝罪の意思を伝えることで穏便に済みますし、そこで解決すればその住人の人ともその後、特に生活する中で気まずくなったりしないはずです。
また、逆に騒音のクレームを受けるようなことが身に覚えがない場合も、それもはっきりと管理会社の方へ伝えるようにしてください。
注意してほしいのが、決してこの時に
「自分は大きな音なんて出していない!!」
などというように真っ向から全否定するのではなく
「正直、身に覚えがないのですが、どういった音が気になると言われましたか?」
このように穏便に解決へ向かうような姿勢と、少なからず騒音に関するクレームがあったという事実がある以上、その原因となっている音についてはしっかりと聞いておきましょう。
自分が気が付いていないだけで、実は大きな音だったということもあり得ますので、身に覚えがなくても、解決に向かうように協力的な姿勢は見せましょう。
続いては2つ目の住人から直接クレームがあった場合の対応についてです。
この場合は、管理会社に伝えるという選択肢がそもそもなかったか、既にかなり騒音に悩んでいたり、怒っていると考えられます。
中には、かなり怒った状態で怒鳴り込んできたという体験をした人もいます。
この場合は、まずは落ち着いてその場で話し合いを進めます。
この時に強く言い返したりせず、先ほど同様、騒音に関して身に覚えがなくても
- どんな音が気になるか
- 時間帯は何時頃か
こういった点を確認しながら自分に非があれば謝罪をする。
そうでなくても、出来れば1回目のクレームであれば身に覚えがなくても以後気を付けるという意思を伝えたほうが何事もなく済むと思います。
大事なのは、とにかく大きなトラブルにならないようにすることで、決して強く言い返したり、非を全く認めないというのはしてはいけません。
1度目のクレームであれば身に覚えがなくても、ひとまず言われた音の原因を意識しながら生活をする。
それでも後日クレームがあった場合は、気を付けて生活をしているという事実を伝えれば良いですし、もし言い合いになりそうだったり、トラブルになりそうな場合は管理会社を通じたり、管理会社が立ち合いの元、話し合いをするようにしてください。
ここまでやれば、おそらく騒音が原因の大きなトラブルにまで発展することはないと思いますが、それでもクレームが止まなかったり、明らかに嫌がらせのクレーム。
もしくは管理会社がしっかりと対応をしてくれない場合は警察や弁護士等に連絡をするしかないです。
他の住人が原因の騒音トラブル
次に他の住人が発する音が原因のケースです。
この場合、いきなり直接クレームを入れるのは避けるべきです。
その住人がどんな人か知っていたり、付き合いがあるかどうかによって変わるところもありますが、よく知らない場合はとりあえず管理会社へ連絡をすべきです。
やはり騒音トラブルを穏便に解決するためには管理会社を挟むのが一番良いです。
いきなり直接言いに行くことで、騒音トラブルが住人同士の別のトラブルに発展するケースもありますし、最悪の場合、刑事事件等まで発展した例も過去にはあるくらいです。
管理会社にもよりますが、クレームを言ったのが誰かやどこの部屋の住人かまでは、そういったトラブルを避けるためにも明言しないケースも多いです。
もし気になるなら
「自分が言ったということは伏せて下さい」
などと伝えれば簡単にそうしてくれます。
ですので、とりあえずまずは他の住人の騒音が気になる場合は、トラブルになるのを防ぐためにも管理会社へ連絡をしましょう。
もし、その後も騒音問題が続くようでしたら2,3回くらいは管理会社の方へ改善しないという連絡をし、それでもダメな場合は管理会社に間に入ってもらい話し合いをしたほうが良いです。
それでも解決しない場合は、少し大きなことになってしまいますが警察や弁護士に相談する形になります。
警察からの注意が入れば、さすがに気を付けるでしょうし、それを無視したり注意を聞かない場合は条例違反等に該当するのでその後の騒音トラブルの強い抑止力になります。
また、弁護士に相談し裁判や訴訟を起こすというのはかなり大きなことではありますが、騒音トラブルの解決方法として実際にはある例です。
手間は非常にかかりますが、長期間騒音トラブルに悩まされたり、その対応をする間で何か別のトラブル等があれば損害賠償などの請求も出来ます。
騒音トラブルの対策や対処方法
さて、ここまで騒音トラブルの対応について紹介をしてきましたが、出来ればトラブルになる前に騒音問題から解放されたいですよね。
ここまで紹介した対応は、管理会社や他の住人、警察や弁護士といった自分以外の人と騒音トラブルの解消をしていくというものでした。
しかし、当然関わる人が増えれば、それだけトラブルになるリスクも増えると言えます。
なのでここからは、自分1人で出来る騒音トラブルの対策や対処方法を紹介していきます。
騒音に関する悩みの度合いによっても変わりますが、すぐに実践できるものも紹介していきますので、参考にしてみて下さい。
引っ越しをする
これが対処法と言えるかは微妙ではありますが、引っ越しをすることで騒音トラブルを回避し、悩まされる生活から抜け出すのも1つの方法です。
引っ越しには当然時間も必要ですし、何よりそれなりに大きな金額もかかります。
なのでそう簡単に引っ越しを決断すると言うのも難しい話ではあると思いますが
- 管理会社がしっかりと対応してくれない
- 直接言っても改善されない
- 警察がちゃんと対応してくれない
- これ以上は大きなトラブルになりそう
こういった場合は引っ越してしまったほうが早いかもしれませんし、その後の生活で騒音トラブル以外の面でも気になった点などにしっかりと対応してもらえない可能性も高いです。
それに、騒音トラブルの最も効果的な対策は防音性の高い物件に住むことが結局一番効果があります。
騒音を我慢しながら生活し続けたり、自分で騒音問題を解決するために動き続けたりというのをずっと続けるよりも、いっそのこと防音性の高いお部屋に引っ越してしまうというのもおすすめではあります。
ただ注意していただきたいのが、引っ越し先のお部屋探しと選び方です。
騒音トラブルが原因で引っ越したのに、引っ越し先でも騒音に悩まされる生活なんて絶対に嫌ですよね。
以下の記事で騒音問題を回避するお部屋選びと、騒音問題に限らずお部屋探しで失敗しないための注意点やコツなどを紹介していますのでよかったら参考にしてみて下さい。
防音カーテンの使用
防音性の高いカーテンを使用することで、外部からの音を抑えたり、自分の部屋からの音を外部に漏らさないなどといった高い効果が得られます。
近年では様々なカーテンが増えてきており、防音性に特化したカーテンもありますし、その中でもデザインが良いものだってたくさんあります。
防音カーテンで騒音対策をしつつ、部屋をおしゃれにしたり、模様替えをしたりというのも非常におすすめの対策方法です。
マットやカーペットの使用
マットやカーペットを使うことで下の階からの騒音対策と、自分の足音や歩く際の振動などを抑える効果があります。
こちらもカーテン同様、防音性能に特化したマットなどもありますし、デザインも探せば色々なものがあります。
遮音シート、吸音材の活用
こちらは自分で出来る騒音対策の代表例の1つですが、遮音シートと吸音材を音の気になる部屋の壁につけます。
遮音シートとは名前の通り、音を遮断する効果が高く、吸音材は音を吸収するだけでなく振動などにも非常に強いです。
これら2つを組み合わせることでお部屋の防音性能を一気に高めることが可能です。
ただし、注意点としては私の経験談としてもそうですし、実際に多い使用した人の声として多いのは
遮音シートと吸音材を両方一緒に使うことで大きな効果が得られる
これはものすごく感じました。
確かに、どちらか一方だけの使用でも、使わないよりは効果はありますが、防げる音の範囲や種類がかなり変わってくるので騒音対策として効果が高いかと言われると正直微妙ではあります。
なので、遮音シートと吸音材を使用するのであれば両方を一緒に使用するのがおすすめです。
防音工事をする
こちらは大きな手間とお金がかかりますが、専門業者に依頼して防音工事をする方法もあります。
工事の規模や内容にもよりますが、大家さんや管理会社に確認が必要なケースもありますし、物件によっては不可能と言われる場合もありますの注意は必要です。
ですが、確かに金額はそれなりに高くなりますがプロに依頼することでより高い効果のある騒音対策を高い技術で行ってもらえます。
引っ越しはしたくない、もしくは出来ないという人で騒音に悩んでいるのであれば一度検討してみてもいいかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
今回は騒音トラブル時の対応や対策などについて紹介をさせていただきました。
騒音問題というのは生活の悩みとして最も多いものです。
基本的には大きなトラブルに発展させないためにも、自分自身で解決をするのではなく、まずは管理会社へ連絡をしましょう。
そのうえで管理会社に注意喚起をしてもらったり、管理会社立ち合いの元で話し合いをしたりして穏便に解決を目指します。
それでも改善しなかったり、管理会社の対応が不十分という場合は警察や自治体等へ相談してみて下さい。
それでもダメなら防音性能の高い物件やお部屋への引っ越しや弁護士などへの相談になっていきます。
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